幼稚園の子供たちに雨の絵を描いてもらったことがある。
子供の目に、雨はどんな風に映っているのだろうか。
30人の子供たちの中で一番多かったのは、先の尖ったしずく型の雨で、次はただの線に見える
雨だった。
大人に雨の絵を描いてもらっても、ほとんどの人が、子供たちと同じしずく型の雨粒を並べる。
小さいときから、雨のイメージといえば、ずっとしずく型のままなのだ。
ところが、実際の雨粒は、しずく型ではなく、あんパンの形をしている。
もともとまん丸の雨粒は、落ちてくるあいだに空気の抵抗を受けるため、下側がひしゃげてくぼんだような形になるのだ。だから空に水色のあんパンが無数に浮かんでいるような絵が、最も忠実に雨を表現していることになる。今までに、こんな雨の絵を見た人はいないだろう。
では、大粒の雨ってどんな雨だろうか。
夏の夕立は直径1㎝くらいありそうだが、これもまた空気の抵抗で大きな雨粒はすぐに分裂してしまい、せいぜい5㎜程度が限界となる。
梅雨空が続き、こんなに身近な雨なのに、雨に対する誤解は意外に多い。
投稿者 高塚哲広