緑の表情が毎日のように変化して、街を歩くのが楽しい季節になった。
初夏の日差しを浴びて、つややかに輝く新緑は、目に飛び込んでくるだけでも気持ちいいが、独特の緑の香りを撒き散らし、からだの細胞の一つ一つがリフレッシュされるかのようだ。
この特有の香りの正体は「フィトンチッド」と呼ばれる物質で、殺菌や清浄化作用があり、人間や生物に対して、有効に働くようだ。
街路樹や公園の緑だってこんなに香るのだから、野山や森に出かければ、さらに効果がある。
「森林浴」というとおおげさだから、天気のいい休みの日には、近隣の緑を散策してみよう。
どんな癒し系の音楽よりもからだの休まる気がする。
緑の風には、どこかクールな清涼感もあるが、これは、葉からさかんに水分が蒸発することにより、
周囲から熱を奪う蒸散作用のためだ。木々の生い茂った公園や森の中は、実際に気温を測ってみると、周囲より2度から3度も低い。
先日オープンした話題の東京ミッドタウンは、街を緑で彩り、
周囲には広大な緑のオープンスペースが設けられた。コンクリートで固められた都市部のヒートアイランド現象を少しでも
緩和しようという試みだ。
こうした環境に配慮した都市計画がうまく機能すれば、東京の街中にも涼やかな緑風が吹き抜ける日がくるかもしれない。
投稿者 高塚哲広