駅から延々と続く近所の桜並木が満開です。
この時期、曲がるべき角を通り越しているのに気付くと、ずいぶん我が家が遠のいています。
先日、スタッフと話していて改めて気付いたこと。
「そう言えば、満開の取材って行かないですよね。」
気象庁では、毎年、サクラの「開花」と「満開」の発表を行っています。
東京の基準となっているのは靖国神社のソメイヨシノで、標本木と呼ばれる1本の木があります。
この標本木の桜が5~6輪咲いた時、開花が発表されます。
開花が濃厚と思われる当日は、靖国神社の標本木と、観測に来られた気象庁の職員の方を、
大勢の報道陣が取り囲みます。
ことしの東京の開花は全国トップで3月20日火曜日。
前の週から3輪の花が咲いていたのですが、なかなか後に続かない状態が続き、日テレの気象センターでも、今か今かと、やきもきしていました。
そして、寒さも和らぎ春が加速し始めた3月20日。気象センターからもスタッフが出動します。
標本木の開きかけた5~6輪目のつぼみをめぐり、開花しただの、まだ半開きだの、午前中から恒例の
熱い議論が繰り広げられ、ようやく午後、日本中の(?)注目が集まるプレッシャーの中、つぼみは
開いたのでした。
「満開」の基準は木全体が8分咲きになった時です。
ところが、この「満開」の発表当日は、取材陣はほとんどいません。おそらく気象庁の職員の方も、
人知れず満開を迎えた桜を観測され、ひっそりと帰られるのではないでしょうか。
私たちにとって、桜の開花こそが、名実ともに春を迎えた瞬間なのだと、思いました。
また今年も、新しい季節のスタートです。

投稿者 小越久美