初日の出に思うこと                     高塚哲広

(2007/01/01)


 

初日の出.jpg一年のうちでもっとも日の出の時刻が気になるのは、元日である。今年も初日の出の瞬間に大きな期待を寄せた人も多いことだろう。
ところが、ふだんの生活の中で、日の出や日没を気にしている人はほとんどいない。
冬至を過ぎて、太陽の光は順調に強さを増し、昼の長さも少しずつ長くなっているのだが、そのわずかな変化に気づいている人は、おそらくほとんどいないだろう。

人間は人工的に光を作り出し、夜でも昼とほとんど変わらない生活を手に入れた。地球の夜を
宇宙から写した写真を見たことがあるが、日本は世界の中でももっとも明るく輝き、光の洪水のように
見えた。アフリカの夜も明るく輝いていた。それは森林を焼いている焼き畑農業の光だった。
 
光は、地球上に暮らすさまざまな生物に多大な影響を与えている。
動物たちは、光を浴びる長さがだんだん長くなると、季節が春に向かっていることを知る。
人間のからだの中にもこうしたメカニズムがあり、季節の変化を光のわずかな伸長で感じることが
できるはずだが、人工的な光のはんらんは、人間のこうした季節感を感じる能力を確実に鈍らせて
しまったようだ。

冬晴れのまぶしさ.jpg冬晴れの日、太陽のまぶしさを感じることがある。
このあと1月下旬がもっとも寒いころだが、太陽は少しずつ高さを増し、私たちに春が近いことを
教えているのだ。




投稿者 高塚哲広