2009年03月19日
経常収支赤字に陥ったニッポン
国際収支で経常収支赤字に陥ったことについて
丸紅経済研究所の美甘哲秀副所長が解説する。
日本の国際収支が大きく変化。
昨年11月から3ヵ月連続で貿易収支が赤字となっているうえに、
1月の経常収支も1996年1月以来13年ぶりに赤字を計上した。
これまで国際収支の黒字が恒常化していた日本だが、
このまま赤字が続けば景気の悪化に拍車をかけるとみられる。
今回の貿易赤字を整理。
輸出をみると夏あたりから伸びがなくなり
11月から前年比3~4割の大幅減少となっている。
これは、世界的な景気の悪化が貿易相手国の輸入を
大きく縮小させたため。
さらに円高が進んだことも輸出には打撃といえる。
そして日本は、世界的に生産が急減している自動車やIT関連製品の
輸出シェアが大きいことも、今回は裏目にでた。
輸出の減少は、当初、米国向けであったがEUに及び
中国を中心としたアジア向けも落ち込んだ。
今後2~3年を見通せば、
日本の経常黒字は減少するが、
赤字が恒常化することはないだろうと展望。
かつての規模に比べれば小さいが、
年間10兆円程度の黒字は維持。
対外債権から債務を差し引いた
対外純債権はいまだ250兆円あり
所得収支は黒字を維持する。
貿易黒字は世界的な景気の落ち込みが少し晴れてくれば、
輸出は緩やかに改善する。
しかし、新興国の追い上げや直接投資の増加により、
天井感はでていることは確か。
従って、今後の経常黒字は貿易黒字ではなく、
所得収支の黒字が下支えをするだろう。
投稿者: 美甘哲秀|コメントを読む/書き込む (0)|