2008年02月27日
ブッシュ大統領の景気刺激策
様々なニュースのポイント、行方について
専門家が鋭く、深い分析に基づく解説をする
「ニュースの視点」。
日テレNEWS24特別解説委員で
日本政策投資銀行参事役の酒井吉廣さんが
「ブッシュ大統領の景気刺激策」について論じる。
ブッシュ大統領が2月13日に署名をした
2年間で総額1680億ドルの景気刺激策。
酒井さんは特殊な政治・経済環境の中での
妥協の産物的なもので、
足許の経済をどう良くするのかに主眼が
おかれていると酒井さんは分析する。
国家財政が大幅な赤字の中で
所得減税政策はアメリカにとって大きなかけでもある。
かけに打って出るブッシュ大統領の真意とは!?
アメリカ経済に精通した酒井さんならではの視点に
注目が集まる。
Comment
Tiger2 さん
酒井さん、
ご回答有難う御座います。
はじめに、お詫びしなければいけないのは、私は”Crash”を「世界恐慌」と訳していましたが、「株式の崩壊」と訂正させて頂きます。酒井さんには、既に誤りをご理解して頂きご回答を頂いていますが。
ところで経済動向または経済予測の成功率が非常に低いのは、経済がお金と言う数値のみで表示されるにも拘らずその活動は、心理を持った人間が行う為に実際の動向は、数値以上に心情に左右されます。従って数値だけを使った解析では不充分になり、予測ミスが生じていると考えます。
株式の動向は、特に心情に左右されがちで数値判断の上に心情を考慮した解析をしなければいけないと考えます。即ち定量的な科学的な予想よりも定性的な解析で動向判断をすることです。
私の予測は、非常に定性的で科学的根拠に乏しいのですが特に世界高層ビル建築動向は、多いに心情に影響されます。過去の世界高層ビル建築動向と”Crash”発生の歴史が非常に興味深い動きをしています。一つの例で1929年の時には、Empire State Buildingが完成しましたが長期間50%以上の空室に悩まされました。そして今年ドバイに世界一超高層ビルが完成します。
酒井さんのご指摘も理解しますが以上が世界高層ビル建築動向を考慮している理由です。
2008年03月17日 21:46
酒井です。 さん
MKさん、
日銀の前総裁、速水さんは、個人的には言っていることがわかりずらい人だなあ、と感じていました。しかし、彼の話を、ウェブサイト等を
通じて全文読むと、実は、あることを何度も強調していたことがよくわかります。
それは、金融機関の自己資本が毀損した場合には直ちに資本注入をすべきである、ということです。この点では、彼の主張は非常に明快で、また日本の経験が今になって米国に活かされていると言っていいものと
思います。その意味では、彼は名総裁ではないでしょうか。
さて、ご質問のブッシュ大統領の経済政策ですが、私は成功するほうにかけたいです。自分が、曲がりなりにも一時的にせよ仲間の一人の積もりで働いた経験からすれば、彼の実直な姿を信じたいし、その意識は
成功に繋がるものと考えたい、つまり、この点では私にはバイアスがかかっていますが、でも、それを除いても、十分可能性があるものだと
思います。
しかし、テレビで申し上げたことは、金融政策サイドが動いているので、これ如何で効果に違いが出るということです。
例えば、一昨日、NYFEDは、JPモルガンを通じてベアスタンズに資金供給をしました。でも、これが市場に好感されるのかどうか、もし好感されなかった場合には、景気に影響が出るような可能性があります。ここから更に市場心理を冷やすことは、消費者マインドにも影響を与えるからです。
日本と異なって、企業経由の経済波及効果ではなく、個人に直接経済効果を創り出そうとすることを多とすべきですし、また、個人消費に効果を出し易いと思います。
2008年03月16日 22:05
酒井です さん
Tiger2さん、
2009年恐慌説について、私なりのイメージを書かせて頂きます。
当然、また十分ありうるシナリオで、大統領選挙やオリンピックの年ではなく、その翌年というのもよくわかります。私も、イベントの年は資金が何らかの形で供給増となりますので、一年ぐらいは持つものと考えてきました。典型は、2000年と2001年の米国経済の動きですね。
さて、2009年大恐慌ということですが、ブッシュ大統領の経済政策の効果をもう少し見極めてみませんか。相場的に言うセリングクライマックスが近いようにも思える中で、あと三ヶ月ほど状況を注視してから先を考えてもいいのでしょう。
ただ、先行き予想をしたいのだ、一年後を考えるのだ、というのであれば、これまで新しい問題が発生してから回復のための手段を出すのにかかった時間を、今回は大きく越えそうですから2009年大恐慌というのは真実味があるのかなと感じます。
なお、私は、高層ビルの話は、この十年ぐらい、不況を考える際のメルクマールとして使われてきたのですが、その因果関係が必ずしも理解できないというのがあります。
2008年03月16日 21:44
MK さん
拝見するのが遅くなり、結果として感想も遅くなり恐縮です。
興味深かったのは、米国の世論調査の結果としてサブプライムへの関心が低いということですね。
日本でも住専処理から始まり、金融機関への公的資金注入についての世論が厳しかった点と二重写しになります。
金融機関の経営悪化が信用収縮という形でより実態経済に悪影響を与えているにもかかわらず、金持ちの金融機関救済という形をとるところで世論の反発があると、対策が遅れて日本の金融危機の二の舞が懸念されますね。
世論が同情的な債務者救済は、結果として証券化商品のキャッシュフローを悪化させ、更なる追加救済への懸念も浮上させるので、また一層キャッシュフローの悪化懸念を引き起こして証券化商品の価格が更に下がり金融機関の経営に影響するという悪循環に入ることが懸念されます。
まあ、アメリカの場合は日本と違い金融機関の実態が早く開示され、資本充実など対応が早いことが救いですけど。
大統領選挙のタイミングもあって世論の反応が今後の対策を遅らせることがないか注目ですね。
ところで酒井さんはブッシュ大統領の今回の減税を柱とする対策そのものは効果があると判断されているのでしょうか?
そこが良く理解できませんでした。
効果のない公共事業にお金を注ぎこんだ日本とは違うアプローチですが、効果はどうなのか、あるいはお勧めの対案がおありでしょうか?
まあ今の赤字を抱える米国は日本のような公共事業での対応はかなり難しいのでしょうけど。
2008年03月09日 17:41
酒井です。 さん
Qさん、
ご返事が遅れてすみません。
ご質問に対する答えは様々なパスが考えられます。
ただ、基本的には、ブッシュの経済政策が残念ながら奏功しないとすると、景気後退となり、米国の株価は一段と下がりますし、失業も増えるようになります。サブプライム問題に加えて、実体経済の悪化が出てくるわけです。
米国に投資している世界の投資家は非常に多く、中東のSWFも巨額のお金を昨年投資しました。これらが、上述のような状況ではみな損を被ることになります。すると、ロスカットが始まって損失覚悟で資産を売却することになります。米国から資金を引き上げる動きも増えるでしょう。ドルの一段安です。
一方、消費大国としての米国経済の低迷は、日本や中国などの対米輸出国にダメージを与えます。
こうやって世界的な景気悪化が進んでいくことになる可能性があります。
2008年03月08日 18:23
Tiger2 さん
酒井さん、
それにメタボデスクさん大変重要なご質問それに酒井さんのご解説ありがとうございました。
是非メタボデスクさんのご質問に対する酒井さんのご回答をお願いします。
一年半前、2006年の夏、私は世界恐慌が2009年に起こると予測しました。この世界恐慌のレベルは1929年程でなくても1989年と同等かそれ以上と予測しています。この予測方法は、経済サイクルと世界高層ビル建築動向から来ています。情報源はエコノミストです。但し予測は全くの私個人の方法に依っています。今騒がれている株価安は今年の後半には回復します。それは現在の世界経済が不況ではない事に因ります。
ブッシュ大統領の経済政策が失敗し米国が不況をはじめ世界経済に影響し世界恐慌になる可能性は充分あるような気がします。最後に米国の大統領選とオリンピックの年は世界恐慌になった事がありません。本格的な不況は翌年になると考えます。
2008年03月07日 02:31
Q さん
酒井さん、
ありがとうございます!
もう一つ知りたいのですが、米国経済がブッシュ政策で打撃を受け、それにしたがって世界の市場がダメージを受ける場合、それはどの様なシナリオで起こるのでしょうか。
メタボデスクさん、
ありがとうございます。これからもがんばってください。
2008年03月01日 21:47
酒井です。 さん
Qさん、
ブッシュ大統領の経済政策が失敗するということは、
米国経済が不況になるということです。
米国は世界から様々な物を輸入する国であり、
また投資を受けている国です。
この米国の輸入が減少すると、
日本の輸出は減りますし、他の国の輸出も
同様な影響を受けます。
また株式相場が一段の低迷となった場合、
投資損失が発生して、
投資家は損切りをするということになってしまいます。様々なことがマイナスの動きをはじめる
ということになります。
☆☆☆
今、ディカップリング、と言って、米国とは遮断された
経済の動きが出来る地域の話が出ています。
中国や印度、ロシアなど、
自国内の多くの人口を持ち(=消費者を持ち)、
生産も行う。また資源国との関係も良好である、
と言った場合に、
米国を中心とする経済圏が駄目になっても、
これらの国を中心とする経済圏が
良好を続けるだろうという考え方です。
☆☆☆
しかし、私はこれに懐疑的です。
なぜなら、中国は米国に多額の輸出をしていますし、
中国の外貨準備はまだ多くを米国においています。
また印度への投資の中心には欧米企業がありますが、
彼らは米国市場での利益にウェイトを置いて
成長してきました。
また、多国籍化が進んだとは言っても、
世界で活躍する米国企業は米国の株式市場や
債券市場で資金調達をしています。
米国市場で資金調達する企業は海外企業でも
少なくありません。
つまり、まだ米国に代わる受け皿が
出来ているとは考えにくい状況です。
☆☆☆
従いまして、ブッシュの経済政策が失敗して
米国が不況をはじめ、サブプライム問題が、
(放送で話したように)プライムの信用力がある借入人の住宅ローンにまで波及するような場合には、
これは大変なことになると思います。
☆☆☆
最後に、日本への影響ですが、直接・間接両方の
対米輸出はまだ50%以上を占めるわけですので、
この影響は大きいと思います。
また、日本は防衛を米国に依存していますが、
米国がこの資金繰りに窮すると、
日本からの資金拠出の増加を求めてきます。
米国軍人の傭兵化が進むイメージになりますが、
これとて、今の日本の財政状況を考えると、
大きな問題です。
2008年03月01日 13:27
メタボデスクです さん
Qさん、いつもご覧いただきありがとうございます。
編集側でいろいろ話をしたところ、
15分だと他のニュースが十分に伝えられなくなり、
どうしても流せないニュースが出てきてしまいます。
こうした諸事情を勘案して、
やや短くすることになりました。前回だと13分です。
しかしコンパクトにしても、深みは失わないように
進めたいと酒井さんと話しています。この両立が出来れば、より満足していただけるのでは?と思います。
改善を重ねながら、満足していただけるように
頑張りますので引き続きよろしくお願いいたします。
2008年03月01日 09:27
Q さん
酒井さん、
ブッシュ大統領の経済政策が失敗した場合に世界的な問題に発展する可能性があるとおっしゃっていましたが、具体的にどの様な問題が起きるのですか。日本にも影響しますか。
余談ですが、今回は何故か番組の時間が短かったですね...残念です。
2008年03月01日 02:27