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【アメリカ】街中セミだらけ…17年に一度の大発生!

(2007/06/19 OA)


 

 地上に姿を見せるのは17年に一度だけという変わった生態を持つ昆虫が今、アメリカ中西部で大量発生している。

 その昆虫とは「セミ」。このセミは17年の周期で大発生を繰り返すため「17年ゼミ」と呼ばれている。今年がその当たり年で、5月下旬からイリノイ州やアイオワ州など5つの州で大発生、その数は50億匹以上と言われる。体長は3センチ程度で、胴体は黒く、目が赤いのが特徴。地上での寿命は約1か月だ。

 イリノイ州シカゴ郊外で、辺りを見回すと、木々の葉っぱや住宅の壁などあちこちにセミがとまり、歩道はセミの抜け殻や死骸(しがい)で埋め尽くされている。ある家の庭をのぞいてみると、子供の遊具にも至る所にびっしりと張り付いている。

 この17年セミ、とにかくうるさい。音量計で測ってみると、なんと96デシベル。これは電車が通過している時のガード下と同じ音量だ。この“騒音”で、全米最大規模の野外コンサートが延期となるなどの影響も出ている。また、産卵の際には木に小さな穴を開けるため、木が枯れることもあり、木にネットをかけるなどの対策も強いられている。

 17年ゼミの大発生は、天敵に対し、数で圧倒し子孫を残すというのが理由とされている。マウント・セント・ジョセフ大学のジーン・クリスキー教授は「17というのは数の大きい素数である。こうした珍しい生命周期に合致した天敵が存在しないことから、セミは自分の身を守っているんです」と説明する。しかし、なぜセミがきっちり17年という歳月を認識できるのかは解明されておらず、神秘的な昆虫ともいえそうだ。発生年は地域によって異なり、来年はケンタッキー州やジョージア州など13州で大発生が予想されている。

 騒音は確かに大変なものだが、住民らは実は迷惑がっているだけではない。セミの観察ツアーに参加したり、セミを食べたりする人もいる。次回は、セミの大発生を楽しんでいる人々を紹介する。