身内に不幸があったとき、悲しみに暮れながらも
しなければいけないことがあります。
それは、「葬式」をすること。
葬儀というと、昔から変わらない形式的なイメージがありますが、
今では時代とともに変化する、個人個人の「葬祭」に対するこだわりに対応すべく
葬祭サービスは、大きく変貌を遂げているのです。
そこで今回は、横浜で開かれた「フューネラルビジネスフェア2008」で
葬祭業界の最新事情を収集し、ご報告しました。
葬祭に関連するビジネスは、飲食費や返礼品などの物販、
葬儀の際に必要となる祭壇、霊柩車をはじめ、墓石、仏壇など、
その市場は2兆円を超えるといわれ、隠れた巨大市場。
会場には、現代の葬祭サービスの姿がありました。
祭壇だけでも、様々な形があります。

こちらは、ペガサスキャンドル株式会社が出展した「あかり祭壇」。

優しく煌めくローソクのあかりが、上品な祭壇です。
故人を偲び、故人に感謝しながら灯りをささげる「献灯」は
宗派を問わない、まさに現代にあった形といえます。
この会社では、このほかに様々な形のキャンドルを販売しています。

こちらは、月命日のお供えとしてささげる蝋燭。(3,675円)
1月から12月までの四季折々の花を、
和を感じさせる繊細な形の蝋燭に仕上げています。
心があたたまります。
霊柩車も印象を一新する形が登場してきています。

こちらは株式会社アミューザが出展したリムジン型の霊柩車。(1,090万円~)
洋型・宮型霊柩車にはない格別な品格があり、上品で気高いセレモニーを行うための
お手伝いができる車です。
最大乗車人数は5人で、往復での送迎も可能なため、コストを抑えることができます。
放送でもご紹介しましたが、
今、お骨を納める骨壺には様々なデザインが出てきています。


ボール型のものから硝子や陶器で出来ているものなど、その種類は豊富です。
お骨分けをして、自宅に骨壺などに入れて置いておくという家庭も増えているということで、
家具に調和するようなデザインも数多くありました。
そういった手元供養の商品は、ほかにもたくさん出展されていました。
こちらは有限会社未来が出展した遺骨が使われたアクササリー。(指輪型で52,500円)

18世紀のヨーロッパでは、遺骨や遺髪をあしらい
エナメルで固めたジュエリーを身につけ喪に服していたそうです。
それを現代風のデザインと素材に再現したのが
このアクセサリーなのだそうです。
特殊な樹脂の中に、遺骨や遺髪、爪などが綺麗にアレンジされて納められています。
いつまでも故人の思い出とともにありたい。そんな願いを美しい形で叶えた商品ですね。
会場には、新しいものばかりでなく、昔から続く「技術」もありました。
こちらは、介護事業で長年実績を積んでいる株式会社ケアサービスが
デモンストレーションを行っていた湯灌の儀式です。
湯灌の儀式とは、最期の旅立ちを前に故人の体を洗い清める儀式のこと。

儀式の最初に行う末期の水をふくませるところが体験できるということで、
私も挑戦してみたんですが、水が唇に触れた瞬間
ご遺体が「ふふ」と笑ったのでびっくり!!
ピクリとも動かず、顔色も悪かったので人形かと思っていたら、
ご遺体役は社員さんが担当されていました・・・。
「人形のはずはないだろう」と、スタッフに大爆笑されました。
その後、じっくりとプロの技を拝見しましたが、
ひとつひとつの作業が思いやりに溢れていて、
介護事業で培った技術に感嘆しました。
このほかにも会場には、新しい商品、技術がたくさんあり、
まさに変革の時を迎えている今の葬祭業界を表していました。
多様な葬祭のあり方が求められている今。
不透明な価格・サービスなど、旧態依然とした体質の業界に、
かつては考えられなかったような発想・ビジネスモデルで
新規参入してくる企業が増えています。
企業にとっては新たな事業展開の機会が、そして私たちにとっては
新たな選択肢が増え、故人や家族たちのニーズに合わせた
よりよい葬祭にすることができる時代がやって来ているといえます。

なかなか見ることが出来ない「葬祭」の世界。
取材前に想像していた「葬祭」のイメージから、
「展示会場は『静か』で『「白」と「黒」』で埋め尽くされているのだろうか?」
…と思いつつ、緊張しながら会場に足を踏み入れた瞬間、そのイメージは一変。
バイオリンでの生演奏に、コーラスグループの生歌。
カラフルな遺影の額に、ボール型の骨つぼ。
デザイン化された棺に、プリザーブドフラワーの祭壇。
「葬祭業界」というと新しい感覚や発想が入りにくい業界かと思いきや、
「固定概念」にとらわれず、「新しい葬祭の形」が
次々に登場しているのには驚きました。
「今の形にとらわれない新しい発想」。
これって、大事な事ですよね。
MONO事業部も、「新しい形」を探し続けていかないとなぁ~。
〈MONO事業部~員S〉
《OAの様子はこちら》
http://www.news24.jp/articles/2008/06/27/06112725.html
投稿者 武岡智子