#206  つめあと

(2007/09/10)


 

 台風9号が去って、週末も関東地方など各地で大きなつめあとが残りました。山あいの温泉地では道路が寸断されて宿泊客らが孤立。波打つ道路や崩れた斜面が、復旧までの時間がかかることを物語っています。

20070908 多摩川⑤.jpg 写真は、「リアルタイム」のデスクが土曜日の朝に撮影した多摩川の河川敷です。普段は水に覆われるはずのない中州や岸に、たくさんの流木などがひっかかっています。泥まじりの流れに乗ってきたので、多くは白く乾いた泥が付着しています。大田区の多摩川沿いに住む別の後輩の話では、「台風の日は堤防の端から端まで水に満たされ、さすがに肝を冷やした」とのこと。そういう尋常でない泥水の中に、さまざまなものが混じっていたのでしょう。写真を撮影したデスクの見たところでは、木の根っことペットボトルが圧倒的に多いそうです。ペットボトル…自然のなかでは土に還らない素材が大量に東京湾まで流れたことでしょう。

070908_多摩川③.jpg さて。私も同じ日にたまたま所用があり、二子玉川まででかけました。その足で川の様子を見てきました。こちらは私の撮った写真です。当然水量はだいぶ減っていて、コンクリートの護岸にはカップルなどがくつろいでいます。しかし河川敷のかなり外側の部分まで、ところどころ乾ききらない水で足元がぬかるみに。そして水位のわりに流れが速いのが明らかでした。まだ水は青みが戻っておらず、濁った土の色です。対岸ではバーベキューや釣りを愉しむグループの姿も見えましたが、水に落ちたりしないといいのだけれど、と思いました。

070908_多摩川①.jpg ところが。懸念していたことは日曜日に起きました。現場は少し上流にあたる、川崎市多摩区付近の多摩川。釣りのために乗っていたボートが流され、岸に泳いで戻ろうと飛び込んだ大学生が流されました。いまも行方不明です。多量の雨が降ったあとは、急激な水位の上昇後、水が引いていきますが、流れの速さは意外に長時間続くようです。 
意外と知られていませんが、東京では梅雨時の6月よりも台風&秋雨の9月のほうが、降水量は多いのです。まだまだ気の抜けない時期が続きます。今月は3連休が2回控えています。水辺での行楽にはくれぐれもご注意を。
 

投稿者 近野宏明