フルーツサンド。いい響きです。私は大好きです。一点の曇りもなく言い切れます。耳を切り落とした柔らかく清々しい食パン。キレイに揃った赤、橙、緑…色とりどりの果物の切れ目。そして両者をつなぐ純白の生クリーム。嗚呼、フルーツサンド…。思わずうふふっと微笑んでしまいそう(三十路も半ばの男なのに)。ま、それぐらい好きだということです。サンドウィッチの専門店や、フルーツパーラーのテイクアウトカウンターで、たまに買っては至福のときを過ごしております。皆さまもお好きでしょう?
…と、こういう思い(想いといって差し支えないでしょう)は世の中の誰にも共通しているとずっと思いこんでいた浅はかな私でした。まさかフルーツサンドにそれほどの想いを抱かない人が身近にも居ようとは。まず、いつも隣りの笛吹さん。「全く食べないわけではないけど、好き好んでは食べないなあ」ですって。どひゃー。いわく「ベチャベチャしている」…そうか。ベチャベチャしているんですか。以前スタジオで『リアルタイム』の出演者にも訊ねてみたところ、私はほとんど孤立無援の状態。意外にフルーツサンドに厳しい意見が相次ぎました。「パンに生クリームなんて」「果物とパンを一口で摂るのには無理がある」などなど。でも。でもですよ。ケーキだって「生クリームとスポンジ」「果物とスポンジ」なんですから。なぜ食パンじゃダメなのか。
…すみません。冷静さを失いました。ことフルーツサンドとなると。反対側の隣席にいる小西さんに聞いてみました。「あ、大好き!」即答であります。「美味しいよねえ」「サンドウィッチのお店なんかに行くとつい買っちゃうよ」ははは。これです。この想いが万人に共通しているはずだと私は期待してるんですよ。しかし小西さんが付け加えた一言はちょっと首肯しかねます。「ケーキは甘すぎるんだよね」。「ううううむ」近野、梅干しのようなシワを顔中に浮かべて疑問を感じるの巻。ケーキの甘さにはまた意味があるわけで。新たなる論争の種ができてしまった!のかもしれません。
投稿者 近野宏明