日々さまざまなニュースをお伝えしています。すると、概して良くも悪くもいちいちすべてのニュースに驚かなくなるものです。しかしこの事件は驚きました。走行中の電車内で女性に性的暴行を加えるという事件。植園貴光容疑者は、特急列車「サンダーバード」のトイレに21歳の女性を連れ込み、性的暴行を加えた強姦の疑いがもたれています。 ひとりで座席に座っていた女性。その横に腰を下ろして「逃げると殺すぞ」と脅迫。女性の身体を触ったうえに、無理やりトイレに連れ込み暴行…。
この男、12月には湖西線の普通列車内で女性に暴行、直後には別の女性をトイレに押し込み暴行…。もう書いているだけで暗澹たる気分になります。たまたまその列車に乗り合わせただけ、何も責められる謂われのない女性が次々と傷つけられているわけです。
「サンダーバード」での事件では、被害者は恐怖のあまり声を出せなくなり、助けを求められなかったそうです。乗り合わせた40人ほどの乗客は異変に気付きつつも、男に凄まれ、通報しなかったこともわかっています。さらに車掌は2人を親しい仲とみて注意せず、男が切符を持っていないのに「あとで家族が持ってくる」という説明を聞き、特に気に留めなかったといいます。乗客や車掌の対応にも首を傾げる所はありますが、やはり問題の根元は、この男です。
私の周囲の女性たちは、このニュースを聞いて、本当に怖い思いに襲われたと話しています。自分がそのような状況に置かれたらと考えるだけでも、身震いするような恐怖を感じると。「まさか」という場所での犯行。常軌を逸した凶悪な手口。さらには男の常習性。直接の被害者がどれだけ怖い思いをしたか、どれだけ傷つけられたかは言うまでもありません。それと同時に、被害者を含む女性たちの尊厳と、女性が社会に向ける安心・信頼をも損なう重大な事件といえます。私はオンエアでは「とにもかくにも、この男、厳罰ですね」と言いました。この種の犯罪を繰り返す人物の処遇は本当に今のままでいいのか。考えさせられます。
投稿者 近野宏明