#161  銃

(2007/04/20)


 

米・バージニア州の大学で起きた銃乱射事件(32人が死亡)、長崎市長の射殺事件に続いて、金曜日には東京と神奈川の境で銃を使った事件が起きました。現在(午後7時すぎ)も、暴力団組員とみられる男は、銃を持ったまま立てこもっています。暴力団関係者の説得に、男は「死んでお詫びしたい」などと話していたようですが、その後電話も通じなくなったという状況です。

相模原市ではコンビニエンスストアの前で男性(同じ暴力団組員)が撃たれ死亡。そのあと男が立てこもっているのは、都営アパートの一室です。長崎市長射殺事件と同様、市民生活が平穏に営まれるのが当然の場所での事件です。暴力団関係者などの持つ銃が、市民生活を危険に晒す…。憤りを禁じ得ません。 (ところでなぜ、都営アパートが暴力団関係者に貸し出されるのでしょうか。現場は「自宅」とのこと。どのような審査を経て入居したのか。その後も状況を把握することが出来なかったのか。疑問が募ります。) 先だって東京・六本木周辺や目白で起きた暴力団の抗争も然りですが、日本でも、街の中で躊躇なく発砲に及ぶ、そのハードルがどこまで低くなっているのかという危惧を抱くばかりです。

以前に読んだのですが、『サイレントマーチ』という本が我が家にあります。アメリカ留学中の息子を、銃を使った強盗により亡くした、砂田向壱さんの著書です。銃社会アメリカの現実を、怒りをこめて告発したドキュメンタリー。その砂田さんは、アメリカでの銃乱射事件にこうコメントしています。「誰でも簡単に銃を手に入れられる異常な社会が続いている」「相手を銃で撃ちたいと思ったときに、簡単に銃が手に入るからこのような犯罪が起きる」と(西日本新聞・4月17日)。さらに翌日の長崎市長銃撃をうけて、日本での銃の問題にもコメントを発表し、警鐘を鳴らしています。

遠いアメリカの話だった銃社会が、実は日本でも顕在化しつつある。そんな怖さを身近に感じる、何ともやるせない一週間でした。

投稿者 近野宏明