#155  獅子奮迅

(2007/04/06)


 

070406_鳥羽中継1.jpg獅子奮迅。はげしく奮闘するようすです。誰のことかと言えば、我らが『リアルタイム』の鳥羽博剛君であります。何しろ3月27日からきのう4月5日にかけて、生中継が連続8日間。当人の弁によると、「秋田・藤里町の事件のときを上回る、連続記録」だそうです。ちょっと振り返ると、こんな案配です。

 ①②③リンゼイさん事件、行徳警察署と現場から連日中継。④埼玉・川口市でデパート店員殺害事件。⑤再びリンゼイさん事件で行徳警察署から。⑥宮城・登米市。22歳保育士が自宅で殺害される。⑦福岡・大牟田市。民家から5人の変死体発見。⑧熊本・水俣市へ。19歳の長男餓死で母親逮捕。
…たいへんな激務です(「激務」とはもともとたいへんなものですが)。とくに新年度になってから、つまり今週は移動距離も半端じゃありません。全国を飛び回るという点では、同様の仕事はたくさんあります。しかし、鳥羽くんの場合決定的なのは、「自分たちの意思ではまったく予定を立てられない」という点。あすのことはもちろん、3時間後、1時間後のことも不透明です。これは実は相当なストレスなんです。事件事故はいつどこで起きるか分かりません。私の席の後ろでは、鳥羽君と取材クルーの航空便やホテルの手配に奔走する、『リアルタイム』スタッフの姿が連日見られました。

070406_鳥羽中継3.jpgそして、大事なことは単に移動を重ねて中継だけしゃべっているわけではない、という点。同行のスタッフとともに、現場到着から中継直前(あるいはその後も深夜まで)取材もたゆまずやっています。結果、事件を分かりやすく伝える現場リポートはもちろん、「リンゼイさん事件」などではスクープ性の高いインタビューも撮ったりしているのです。同僚ながら頭が下がります。

⑦の大牟田市から中継をやった日。『リアルタイム』を通しでご覧になった方はお気づきでしょうが、大牟田からの生中継とは別に、宮城・登米の事件を伝えるVTRにも鳥羽君は登場しました。まさに神出鬼没。「実はこの世に鳥羽は何人かいるのでは?」という思いにすら駆られます。

070406_鳥羽中継2.jpg世間の耳目を集める関心の高いニュースの現場では、必ずと言っていいほど取材している鳥羽君。去年春にこの仕事を任されたとき、私は「ひとことでもいいから、放送用とは別の取材記録を付けるように」と言いました。彼は几帳面にそれを実践しているようです。放送で伝えきれない情報や、現場へ向かう・東京に帰る、その道程で考えたことなど、このHPで公開してほしいと切望するのですが…。きょうも川崎・宮前区で朝から取材中。彼の「つれづれ」が世に出るのは、『リアルタイム』を離れるときまで無理かもしれません。残念です。

*追記(6日19時15分)
 鳥羽君はきょうも、川崎・宮前区の現場から田宮榮一さんと生中継しました。これで9日連続の生中継。激務激務の2週間が終わりました。お疲れさま!
 

投稿者 近野宏明