山本真純キャスターが、『リアルタイム』を卒業しました。前身の『プラス1』から通算して3年半におよぶ夕方ニュース生活。アナウンス部所属ゆえ、他のたくさんの仕事も並行しての毎日に、一つの区切りがついたわけです。写真は金曜日の放送前。笛吹さんがちっちゃく顔を出しているのがご愛敬の3ショットです。普段通りです。山本キャスターは番組エンディングでも涙ひとつ流すことなく、爽やかに去ってゆきました。…私がむしろ泣きたいぐらいでして。スタッフの中には「近野は泣くのでは」と冷やかす向きもありましたが、当たらずとも遠からず…。
私たちはふだん「ますみ」と名前で呼んでいます。ますみの美点はいくつもあるのですが、改めてその一部を列挙して惜別の思いをひとり深めようというのが今回のテーマです。
<表現力> これは当然。日本テレビのアナウンサー、さまざまな能力をもった人たちが揃っています。しかし、硬軟どちらのニュースでもスッと自然にリポートできる、真純の能力は群を抜いています。とくに、大自然を相手にする取材では、天稟の冴え。
<賢さ> 情報を飲み込み、処理する早さも卓越しています。しかし早飲み込みはしないのです。これが大事なのです。取材に出る前に一方的な先入観を持ち、自分なりの決めつけをしてしまうと、現場をフラットに見つめることができません。
幅広い情報を的確に自分のものに出来るので、インタビュー取材も素晴らしい。知りうる情報をすべて知った上で、知らないふりをして伺う、というのは意外に難しいもの。誰もがつい、「私は知っている」ということをアピールしたくなるものだけに。
<鋭さ> 素朴な疑問が正鵠を射る。ニュースの世界に一定期間いると、「そこまで説明しなくても」とか「この点は大前提だから」とか、インサイダーなりの甘えが出てきます。しかしますみは「わかったことにする」ことは決してありませんでした。悪い意味でのプロ化は、最後までしなかった。現場取材はもちろん、スタジオでの原稿読みでも、「最初の視聴者」としての感覚をずっと失わずにいたのです。私自身も、この表現で視聴者の皆さまにわかってもらえるかな?と思うときには真純によく相談し、的確なアドバイスをもらいました。感謝しています。
ますみは今後はスポーツの世界に活躍の場を移します。すでにこの週末も生放送、取材と忙しく飛び回っているようです。私ごときに言われるまでもなく、さらなる飛躍をみせること、間違いありません。
3年半の夕方ニュース担当、本当におつかれさまでした。
投稿者 近野宏明