#124  役得

(2007/01/26)


 

 リアルタイムのコメンテーター、田宮栄一さんがよくおっしゃる言葉に「役損」があります。もちろん辞書には無いことばです。「役得」の対義語というべき位置づけ、でしょう。議員特権、役員の特権、特定の職にまつわる特権…世に溢れる「役得」。それを享受しうる立場に就いたなら、むしろいかに損をするかを考えるべきだという教訓です。警視庁で責任ある立場につき、退職後は民間企業で役員を務めた田宮さん。ひとが「役得」に溺れるとどうなるか、つぶさにご覧になってきた経験を踏まえての造語、なのでしょう。

070126_机上の本.jpg田宮さんの足元にも及ばぬ人生経験しかない私でも、こういう仕事をしていると「役得」めいたものは無いと言い切れません。その最たるものが「書籍」かもしれません。報道という仕事柄、過去に取材した方から近刊が送られてきたり、まったくご縁の無い方や出版社から「ご高覧を」という添え書きと共に、放送の参考になる資料や雑誌が送られてきたり。きょうの写真は、いま机上に積んであるそうした書籍です。

 本が大好きな私にとって、これはありがたいこと。自分が書店で物色していたものがたまたま送られてきても嬉しいですが、一般書店ではお目にかからないマニアックな書物ですと、これまた嬉しい。やはり自分の興味の無い本はあまり買いませんから、中にはこちらの趣味嗜好に合致しないものもあります。けれど、読んでみると思いがけず面白くて為になるときもある、これは最高に嬉しいパターンですね。
 こういう「役得」は、田宮さんが心して排除すべきだとお考えの「役得」、に含まれるのでしょうか。田宮さんのお叱りを受けないよう、自分の糧にして仕事に活かしてまいります。

ところで写真にちらりと写っているのは…CGで加工した「近野いまいち」君の写真です。何回か「リアルタイム」でもご紹介したお馴染みのキャラ。「この顔を見ると和む~」という(少数)意見もありましたので、机のマットに挟んで折ります。何度眺めても、彼は「役得」をむさぼるタイプには見えませんね。

投稿者 近野宏明