水曜日に続いて、震災について考えます。17日の「リアルタイム」では、事前の震災対策ではなく、発災後の救援についてお伝えしました。新潟中越地震の際には、膨大な義援物資が送られてきて、整理や配布が追いつかなくなりました。物資の整理と分類、配布には相当なマンパワーと時間を必要とします。時間の経過と共に被災地が必要とするものも変わっていきます。そのため、発送したときには必要だったのに、配布が可能になった時にはもう不要、という場合もあるのです。善意を的確な時期に、適切なかたちに現すには、ちょっとした気遣いも必要だということですね。
非常に残念な話ですが、明らかに発送元で不要になったと思しきものが送られてきた例もあったそうです。食品や古着はまだしも、被災地には全く不要なものまで。つまりはごみの一歩手前といったものです。こうなるともはや、被災地の復旧活動の妨げとしか言いようがありません。
私たちは、報道に携わる者として、いつ起きてもおかしくない地震対策には力を入れています。万一の際に、自分で責任をもって的確な放送ができるよう、勉強を続けています。私が去年「防災士」の資格を取得したのもそのためです。
その勉強の中で、なるほどと思ったことも幾つかあります。どうしてもものを送るとなったときには、出来るだけ同じ規格の箱で送るのが望ましいということもその一つ。(全国からの荷箱を統一するには、まだハードルがありますが)。箱の大きさや形がバラバラだと、積み上げるのも困難になります。同じサイズの箱であれば、例えば廊下に箱を積み上げるにしても、整理が行き届き、崩れる心配も軽減します。さらに、箱には内容物の詳細をきっちり明記することも大切。いちいち開けて確認する手間が省けます。
今回小西キャスターが紹介した通り、今後の大規模災害では、一般からの救援物資送付に、一定のガイドラインが適用されることが増えそうです。また、様々な対応に忙殺される被害の中心地ではなく、被害の少ない周辺の自治体が、救援物資の受け入れと仕分けを行う、というアイディアもあるようです。いずれにしても、一刻を争って送るよりも、受け取る側の事情をよく調べてから送ること。せっかくの善意をムダにしないよう、ちょっとだけ気を付けることが求められます。
投稿者 近野宏明