年の瀬です。クリスマスという言葉が払拭できないうちに新年は間近。スーパーの催事コーナーもすっかり注連縄とかお飾りが占拠していますね。正月準備を急ぐよう、なんだか催促されている気分になります。
先日、ある元・政治家の事務所に徒歩で向かう途中、こんな光景に出くわしました。鏡餅です。大きい方から小さい方へ整列っ!あたかもマトリョーシカ(=人形の中にまた人形…というロシアの、あれです)のように、一回りずつ違うサイズが歩道に勢揃いです。最大のものは「尺」というサイズ。値段はというと、34000円。結構なお値段です。しかしここは和菓子の老舗。しかも「宮内庁御用達」という情報も。そういうお店が作る鏡餅ですからねえ。「餅は餅屋」って言いますし。最上級の鏡餅です。
余談ですが、「餅は餅屋」という諺を関西弁だと思っていた知人がいます。「餅は餅や」、そりゃそうだ。…そしたら清水義範さんの著書でも同じように「餅は餅や」とパスティーシュしていて、そうかあいつは清水さんと同等のハイレベルな言葉遊びをしていたのかと…。違いますね。単なる勘違いでしょう。
私の実家では、鏡開きの定番は「おかき」作り。「かきもち」とも言いましたっけ。乾燥してヒビの入り始めた大きな鏡餅を木槌で割って、油でカラっと揚げます。一口サイズに塩をひと振り、できあがり。サクサクと香ばしい冬の味でした。今ふうの鏡餅は、プラスチックの型の中にパック詰めの丸餅が入っていたりして、「割る」ことができません。あれは何とも空しい。古くからの「おかき」にはどうにもつながらない「工業製品」っぽいものですね。写真の鏡餅はその意味でも、由緒正しい正統派と言えましょう。
いっぽうこちらは「迎春」の看板。日テレの隣、汐留シティセンタービルの入り口です。この看板、少なくとも26日には掲げられていました。クリスマスの翌日ですよ。びっくり。そこまで切り替えが早まっているとは…。よく言われる「クリスマスを祝い、除夜の鐘が響くお寺へ、そして神社へ初詣」という日本の年末年始、いっそうシームレスになっている感を強くしています。
次回は新年に更新の予定です。皆さまどうぞよいお年をお迎え下さい。私はこれから年賀状を書きます…。来年も『リアルタイム』をご贔屓に、そして『リアルコンノ』のご愛読、どちらも引き続き宜しくお願い申し上げます。
投稿者 近野宏明