月曜日の深夜、一報が入りました。「世田谷区内の京王線で事故。複数の車両が脱線か」という内容です。住宅地を抜ける路線ですので、周辺の建物への被害も懸念されます。早速現場に向かいました。
行きがけに「News ZERO」の生放送をイヤホンで聴くと、偶然乗り合わせていた「日本テレビビデオ」のディレクターがFOMAを使ってリポートしています。甚大な被害が出ている感じではないようです。しかし乗客は1200人。立ち往生した列車から降りて、遠方までどうやって帰宅するのかも気になります。
現場に近づくと、近くの甲州街道は渋滞。緊急車両でいっぱいです。そして案の定、冷たい雨の中、ぞろぞろと乗客が歩いています。路地に入ると現場の踏切が見えてきました。乗客が下車したばかりの電車は灯りが落とされ、先頭車両を中心に大勢の作業員が復旧作業の段取りを話し合っていました。しかし気になるのは衝突した乗用車が見えないこと。進行方向右側にいる私たちの目には、電車の床下越しに、ぐちゃぐちゃになった一部分がようやく見えるのみです。一つ隣の踏切から反対に回って、ボンネットを下に立っている車の全貌を目にします。室内は隙間も無いほど潰れ、乗っていたら命は無かっただろうと容易に推察できる状況でした。そしてすぐ50センチほどのところには民家が。まさに大惨事寸前でした。
周囲を見回すと、不思議なコトに気付きました。電車は各駅停車、直前の駅はわりと近くにハッキリ見えます。それほどのスピードが出る距離ではありません。しかも現場の踏切には監視カメラも設置済み。直線で見通しもよく、なぜ衝突に至ったのか首を捻るところです。よほどギリギリの遅いタイミングで車が侵入したのか?と思わざるを得ませんでした。
その後の調べで、運転していた女性は「警報機に気付かず進入、遮断機が下がって怖くなり車から逃げた」という趣旨の話をしているとのこと。どの点をとっても運転免許を持っている人の発言とは思えません。動転していたんでしょうけれども…。自分や他人の命を危険に晒す重大なミス。じゅうぶん反省していることと思います。
皆さまご存じの通り、踏切で閉じこめられたときは慌てずに直進するのみ。遮断機は上方にはね上げられます。非常ボタンや発煙筒で周囲に危険を知らせることも忘れずに。
投稿者 近野宏明