先日、鉄道ファンである僕のもとに、1本の連絡が入りました。
今話題を呼んでいる「ほぼ日手帳」の編集社からでした。
「JRと地下鉄、在来線が全て一枚の紙にデザインされた、
全く新しい路線図が出来上がりましたので、ぜひお試しください」
なるほど、手に取ると非常に細かいスペースにまでぎっしりと駅名が描かれ、
多種多様な色で路線があらわされているではないですか!!
アナウンサーとて取材やロケ現場には電車を乗り継いで行く為、
大変重宝する路線図となりそうです!

路線図を眺めていると、懐かしい思い出がよみがえってきました。
それは、全国の地名・駅名を覚えようと、毎日報道フロアで
必死になって地図や時刻表をめくっていた入社したての頃の思い出です。
当時、まだ僕は電車そのものにあまり興味はありませんでした。
電車の型番はおろか、路線名や駅名などほとんど知らず・・・
そんな中、ある日都営荒川線衝突事故が起きました。
現場から送られてくる映像を見て実況、
しかし、全く口が回りません。早くこの場から離れたい!
新人だった僕は、脂汗をびっしょりかきながら
たどたどしい日本語で状況を伝えていました。
そこに、頼もしい方がスタジオ解説として加わって下さいました。
近野宏明キャスター、日テレ一の乗り物通!
荒川線の歴史や沿線情報から、どんな人が困っていそうか、
電車の型番などから、いつごろ造られた列車が衝突事故を起こしてしまったかなど
豊富な知識を使いながら、状況を細かくわかりやすく説明して下さいました。
「報道では、自分の趣味が突然生きてくる事もあるんだよ」
僕はこの日を境に、全国の鉄道路線や駅名を学ぼうと、
会社にいるときは時刻表を眺め、休日には全国各地へ
鉄道旅行に行きました。
その土地の水を飲み、その路線からはどんな景色が見えるか、
どんな人が乗っているか、時には車内で地元の方と話をし、旅を繰り返しました。
時を経ていつしか、「鉄道ファン」と呼ばれるようになり・・・
それが「スッキリ!!」では、プラレール紹介に。
そして「日テレNEWS24」では、大型地震や災害の第一報を伝える時などに生き、
今年、雑誌「BRUTUS」の鉄道特集号には、僕の記事を掲載していただけました。
全ての原点は「日テレNEWS24」にありました。本当に感謝しています。
最後に突然ですが、9月末をもちまして
5年間担当してきた「日テレNEWS24」のレギュラーを離れることになりました。
WBC優勝の速報から、3度にわたる総理大臣の交代、
そして、「中越沖」「能登半島」「岩手宮城内陸」地震など震度6クラス地震の速報・・・
激動の時代をどこよりも早くブレイキングニュースの中でお伝えしてきました。
同時に、報道の果たす役割は何なのだろう?
常に疑問と向き合いながら、初心を忘れず
マイクの前に立ってきたと思っています。
日本テレビアナウンス部としての誇りを持って、
ここで学んだ事を他の現場で生かしていきたいと思います。
10月からは、
毎週火曜日午後8時~「デイリープラネット」のサブキャスターとして、
またその後の、地上波「NEWS ZERO」内のスポーツコーナーのナレーションも
担当させていただきますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。
5年間、本当にありがとうございました。

投稿者 藤田大介