第2部 サブアナの目から見た箱根駅伝 中継車編   藤田大介

(2007/02/08)


 

サブアナとは、日本テレビ独自の中継体制、実況アナウンサーの目となり足となり、
常に先を読みながら補佐する役割のことです。
箱根駅伝では、僕は1号車のサブアナ担当。今回は中継車編をお話しします。

マラソンや駅伝を中継する移動車の実況席はとにかく狭い!
僕も実際乗ってみて痛感しました。
どれだけ狭いかというと、タクシーの後部座席で3人並んで座る感覚に似ています。
実況する際、選手をよく見るため窓は全開!
しかも1月早朝、舞台は箱根の山。
防寒具を着ずにはいられません。
その中で実況資料の出し入れ、タイムの計測、パソコンの操作にデータの収集、
テレビモニターを見つめながらマイクスイッチを操作し、実況。
6時間以上トイレに行けず、もちろん飲まず、食わず。

年末、箱根駅伝本番が近づくと、頭をひねりながら取材資料を少しでもコンパクトにまとめる作業に
追われます。全選手のプロフィールにインタビュー資料、コースの情報、歴代の記録・・・
紙資料やノートを全て詰め込むと、それだけで実況席に座るスペースがなくなってしまいます。

そこで、ネタを思い切って捨てる作業を行い、わずか数枚の紙にまとめてしまいます。
僕はただテキパキと作業を進めていく先輩に見とれていただけ・・・。
果たして、将来自分も先輩のように出来るのだろうか・・・不安がよぎりました。

資料をいくら少なくしたとはいえ、中継車内に持ち込んだ荷物は紙袋一杯に2つ。
壁面にはマグネットで資料を貼り付け、股にはいつでも取り出せるように選手資料を挟み、
左足下には駅伝のデータ集、右足元には不要になった資料を入れてゆく箱を設置します。
両手の指にはいくつものストップウォッチをかけ、選手のラップタイムを計測します。
もし僕の座っている側が一面ガラス張りだったら、指を指されて笑われる程の
格好でしょうね!(見てみたい気もしますが・・・)

しかしわずかこの小さなスペースから、全国の各ご家庭に箱根駅伝が生中継で放送されているなんて、(「自覚がない!」と怒られちゃうかもしれませんが・・・)とても信じられません。

DSC03745.jpg目の前のレース展開を楽しむ余裕など全くないほど、てんてこ舞いの箱根駅伝2年目を経験しましたが、来年こそは・・・
今年の反省をいかし、悔いのない仕事を展開していきたいと思います。
箱根をご覧になって下さった方、どうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします!


投稿者 藤田大介