1995年冬、“ハマのメリーさん”は突如、姿を消した。
歌舞伎役者のように顔を真っ白に塗り、貴婦人のような白いドレスを身にまとった老婆はヨコハマの街角に立っていた。
本名も年齢すら明かさず、戦後50年間、娼婦としての生き方を貫いた
女性。
かつて絶世の美人娼婦として名を馳せた、その気品ある立ち振る舞いは、いつしか横浜の風景の一部ともなっていた。
それゆえ、姿を消して以降、様々な噂が一人歩きする。
そんなメリーさんを温かく見守っていた人々や思い入れのある人々へのインタビューや取材により
映画は構成されており、彼女や横浜を検証していく現象ドキュメンタリーです。
今まで観た映画とは全く違う映画・・・
観ている途中や観終わった直後よりも、観終わってから日一日と感慨深さに浸る映画。
時代に翻弄された女性、果たして幸せを感じていたのか・・・!?
ただ自分の人生を受け止め、プライドを持って一所懸命に生きたメリー
さん。
映画を観てから10日以上が経ちますが、しみじみと「生・苦・輝・独・和」を感じています。
こんなに長い間色んなことを考えた映画はなかった気がします。
投稿者 中島静佳