グリーンランドでの撮影話、そして発見について触れたいと思います。
デンマーク統治領とはいえ、世界最大の島とも言われ独自の文化を持つグリーンランド。
そこでは驚いたことに、多くのアジア系の顔を多く見かけました。
古くは大陸が繋がっていた時に渡ってきた人たちだとか。
現地の言葉を英語で通訳してくれたミナも、まるで日本人のような・・?
取材をした漁師たちも、親しみを覚える顔つき。
「中国系、インド系、タイ系と色んな顔が居る、その混在ぶりは独特だ」と言う人も居ました。
中には自分の父親そっくりの人も居て驚きました。
(写真注:彼らが着ているのはシロクマの毛皮です。とても大事に使われていました)
撮影の大半は犬ぞりに乗って行われました。下は氷、走るには車は重すぎるし、平らではありません。
・・・ということでお世話になりました。
といっても、決して言いなりにはならない犬たち。
走っていると、トイレはもちろん、他の犬たちに絡んだりケンカしたり。時には群れを離れて、違う方向に暴走します。とにかく、やんちゃでした。
だからなのか・・・2時間、走っては・・・・すぐに休憩・寝ていました。人間同様、大事な術です。
しかし・・・犬ぞりは過酷です。
山を滑り降りるのが好きな私も、スピードは遅くても、ブレーキの無い犬ぞりとなると、違った驚きがありました。およそ10時間、氷の上をガタガタと音を立てながら、進みました。
・・・時には協議を重ねながら。
ロンドン支局のサイモンB・カメラマン、古高史子助手もアザラシの毛皮の服を借り、取材しました。
剣道に合気道と、武術で鍛えられた「侍」のような忍耐力を持つ2人。
吹雪にもなった滑走中、口や手は凍っていたので、日頃のあうんの呼吸がいきた形でした。
そうしてたどり着いた漁場。
行われていたのは意外な漁の方法でした。
ザクザクと氷に切りこみ、開けた穴から、1メートルもある「オヒョウ」をつり上げていました。HALIBUTと呼ばれる魚、これは欧州でも人気のある魚です。日本にも多く輸出しているとか。
その魚を、その場で切って刺し身にして食べたり、周りの天然冷凍庫に保存していました。
そうして、また数十メートルもの糸をたらして・・・翌日また釣り上げる・・・というのが彼らの漁の仕方。
漁場では魚の骨も大事に料理していました。
寒いので、食糧は無駄にできないとのこと。
そりを牽引していた犬たちも、この新鮮な魚を、食事にしていました。
旅の途中、小屋に一泊しました。
電気も水道ももちろんありません。が、十分な場所でした。
灯りは発電。石油ストーブを炊いて料理をすれば、一気に体が解凍される気がしました。
そして、こちらは氷を火にかけています。
天然の氷河。
まさに「究極の天然水」です。
ところで!
取材で何よりも大事なカメラ。
実は平らではない場所を移動中、漁師がカメラに着地!壊れてしまいました。
が、そのカメラを・・あっという間に、巧みに直してくれました。
しかもこれが非常に「頑丈」!
いまだに壊れていません。

現地の言葉と英語。言葉は通じなくても、色々と身ぶり手ぶりの会話で通じた気がします。
・・・そうして夜がふけると、皆、あっという間に眠りにつきました。
あの犬たちはどうしているか?と気になり・・・・翌朝見ると、こちらも丸くなっていました。
寒い中、いかに体力を温存するか?
これは、自然と身につけた「リズム」だと思いました。
生活アイデアといえば・・・!
グリーンランドに到着して、我々が最初に見たものは、こちらでした;
何か分かりますか?これは「世界最長のそり」だそう。
みんなで、ギネスの世界記録を目指したとか。。。
「どうせなら世界最長のそりで滑ってみたくてね」と地元の人たちは楽しそうに話してくれました。
かなり盛り上がったとか!
色々な人が移住しているグリーンランド。
彼らが丁寧に語ってくれたグリーンランドへの愛は、どこか我々日本人が見失いがちな自然な感情のような気もしました。








