イギリスでは「傘は持ちましょう」などと言う天気予報は見られません。天気がよく変わるためか、ロンドンを流れるテムズ川の水かさも毎日、変わります。
そのテムズ川の川底には色んな海洋生物が住んでいます。
鯨も居たり、朝の魚市場に並ぶ魚も泳いでいます。
去年初め、「上海蟹」を探しました。「日本での特定外来種指定」を受けて欧州でも増殖する現状を探ろうと思ったためです。雪の降る中、アラブ人カメラマンと、そして「蟹博士」と呼ぶべき英国の国立博物館の研究者と一緒に、テムズ川で上海蟹を探索しました。数時間、探索した末、数匹、発見することができました。
さすが蟹博士だ!と思っていたところ、なんとこの蟹博士が聞いてきました。「本当に上海蟹は食べて美味しいのか?」と。
博士の研究室には100年以上前のものをはじめ、2~30種類の上海蟹がホルモン漬けにして置いてあります。が、MITTEN CRABS (手袋のようなハサミを持つ蟹)という名前がついた、毛むくじゃらの姿を見ると、どうも食べようという気にはならないのだとか。蟹博士は「きっと上海蟹みたいなのはドイツなど大陸の方から流れてきたに違いない」と話していました。
テムズ川の川底と同様、イギリスの街中は実に多国籍です。
インド系、イスラム系だけではなく最近は、東欧の人が増えています。店員も多くが東欧系に。闊歩する女性たちは片言の英語を話す場合が多くなっています。そして彼女たちの元気のよい姿には毎回、驚きます。
ロンドンでの新年を迎えたばかりの地下鉄内。そこにはお酒をボトルごと持った女性があちらこちらに居ました。hspace="10"
写真で女性が片手にボトルを持っているのが分かるでしょうか?彼女はボトルごとワインをラッパ飲み。他にもウォッカをガブ飲みする女性も!2007年になったばかりの地下鉄の車内は大いに、盛り上がりっていました。
地下鉄の初乗りが約1000円になったこの日の風景は、まさに景気のよいイギリスをあらわしていると、感じました。
この景気のよい理由のひとつは、混在する多様さ・そして流動性、そこから湧き上がるエネルギーにあると感じます。
そして、上海蟹も潜んでいたテムズ川のように、イギリスは様々なものを「飲み込み」、実に巧みに「流れ」の舵取りが行われているのだ、と。
取材は細かい作業の連続ですが、石の裏にいた蟹を見つけるように何かが見つかると嬉しいものです。
国会の横に立つ労働党のジェントルマンクラブにお邪魔した際にも、その「文化」に、テムズ川の川底のように、うごめく世界を感じました。
テムズ川のように、変化が必要なときは一気に変わっていく、この国。
流れを見定め、そして川底をしっかりと見ていくことが出来ればと思っています!








