壁の崩壊で得したのは?

(2007/02/01)


 

 1月16日から3日間、ドイツ・ベルリンで電撃的に米朝会談が開かれました。
結局2月に再開されることになった6か国協議について、
アメリカのヒル国務次官補と北朝鮮の金外務次官が下交渉を行ったのです。

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←メディアが詰め掛けた北朝鮮大使館
 当初は「なぜベルリンでアメリカと北朝鮮が…?」という感が
                           拭えませんでした。
「米朝の外交官が会うのなら普通は北京あたりだろう」と…。
しかし金次官の動静をマークしているうちに、
その理由が分かってきました。

当たり前のことながらベルリンにはアメリカ・北朝鮮とも
立派な大使館を持っているからなのです。
それは東西に分断されていた冷戦時代の名残りでもあります。
かつての西ベルリンとアメリカの結びつき、
東ベルリンと北朝鮮との関係を思い返すと、
統一後のこの街に両国の巨大な大使館が
共存していること自体が何やら奇跡的な気がしてきます。
日本をはじめとして北朝鮮と国交のない国は珍しくありません。

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←世界中の観光客で賑わうブランデンブルク門
 もちろん東西どちらからでも近づける

 と同時にこんな風にも思いました。
北朝鮮の大使館前で張り込み取材をしていると、
ドイツ製高級車に乗って買い物にでかける
大使館員をよく見かけました。

彼らはもちろん本国でも相当な特権階級に属するのでしょうが、
統一後のドイツという「西側世界」の恩恵を
十分に享受しているように見受けられたのです。
もしかするとベルリンの壁が崩壊して一番喜んでいるのは彼らではないか…と。
統一されたドイツと、今も南北に分断されたままの朝鮮半島。
このいびつな世界の縮図がベルリンの街にありました。