モスクワから年に一度、健康診断のためロンドンに出かけているが、
ロシア人の多さには驚かされる。
ロンドンに住むロシア人の数は30万人にのぼる。
この5年間で3倍に膨れ上がったという。(ちなみに日本人は3万人程度)
もちろんロシア人向けのラジオ放送も新聞もある。
ロンドンで100万ポンド(約2億2300万円)を超える大邸宅のうち、
5軒に1軒はロシア人が所有している。
プレミアリーグ「チェルシー」のオーナーで、
世界一の大金持ちといわれる石油王・アブラモビッチもそのひとりだ。
こうしたロンドン在住のロシア人たちの暮らしぶりを、
先日、モスクワのテレビ局が特集していた。
番組の名はロンドングラード(グラードはロシア語で市)。
「この街は、我がロシアのもうひとつの首都である。」というナレーションで始まった。
郊外にプール付きの大邸宅を構え、上流階級のパーティーに参加し、
休日はポロを楽しむ。
子供は、授業料が年間5万ドル(約600万円)もする特別なカレッジに通わせる。
将来の人脈作りのためだという。
新しくオープンした高級中華レストランのロシア人オーナーは言う。
「ロシア人に能力があり、世界で成功することを証明したいのだ」と。
それにしても、なぜロンドンに目が向けられるのだろうか。
どうやら、ロンドンでは、海外で稼いだ金を持ち込んで暮らしても課税の対象にならないらしい。
原油価格の高騰で、巨額なオイルマネーを手にしたロシア人にとって、
ロンドンは願ってもない場所なのだ。








