今年も韓国で一番熱い(?)日がやってきた。
日本のセンター試験にあたる大修学能力試験の日だ。
国公立、私立問わず、この試験を受けなければならない。今年はおよそ59万人が臨んだ。
試験日の朝は、受験生への後輩たちのエールで明ける。
太鼓を打ちながら校歌を歌ったり、チョコレートやミカン、温かいお茶を配ったりして、
高校の先輩たちを送り出す。これも目上の人を敬う儒教思想の表れだろうか。
続いて集合時間の8時10分に近づくと、パトカーなどの緊急車両が目に付くようになる。
遅刻しそうな受験生を試験会場まで送り届けるためで、
警備会社やタクシー会社もボランティアで車を提供している。
ここまで受験生に手厚いサポートがなされるのは、韓国が今も学歴社会であるから。
「出身大学でその後の人生が決まる」といわれるほどだ。
大学別に2次試験があるものの、ほぼ修学能力試験の出来で合否が決まってしまう。
それゆえ「送り届けサービス」以外にも、受験生を出勤ラッシュに巻き込まないよう
地下鉄やバスは増便し、役所や一部の企業は出社時間を10時に遅らせる。
英語のヒアリングテストの時間には、飛行機のフライト時間が調節されるほどだ。
こうしたことから当然、教育熱は高く、進学校がある地域への引っ越しを望む人達で
不動産バブルが起きている。
また、子供を海外に留学させ、有名大学への帰国子女枠での入学を目指す家庭もあるという。
この時期が来ると、「ゆとり教育」を進めてきた日本は、韓国に学力で追いつき、
追い越される(追い越された?)のではないかという焦りとともに、
日本以上に激しい「格差社会」が到来していることを実感する。











