韓国は週末から旧暦の「お盆休みムード」。そんな韓国が外交的快挙に沸いた。潘基文(バン・ギムン)外交通商相が第8代の国連事務総長に事実上、内定したのだ。「体を壊すんじゃないか」と思うほどのハードな外遊スケジュールをこなして票集め(?)に世界各国を飛び回っていたが、その成果か、圧勝だった。
潘(パン)外通相は1944年生まれの62歳。韓国中部の忠州の出身で、高校生のころから外交官を目指す秀才だった。特に英語が得意で、高校2年生の時には全国からわずか4人という訪米団の一員に選ばれたほどだ。名門ソウル大を卒業後に外務省入りし、米州局長や駐米公使などを歴任、アメリカとのパイプも太く、国連業務にも詳しい。
こうした華やかな経歴に関わらず、見た目は「人の良さそうなおじさん」。出馬を固めてからは、事務総長に必須のフランス語の勉強を始めたり、前述した訪米の際の壮行会で花束を贈ってくれた女子高生が現在の奥さんらしい、といったエピソードを聞くと、誠実な人柄が窺える。
(「核実験宣言」翌日の4日、南北境界線付近から見た北朝鮮」
そんな新任事務総長に重くのしかかるのは、やはり北朝鮮問題だろう。北朝鮮への融和政策を進めてきた韓国の閣僚が公平な立場をとれるのか、という懸念が付きまとう。そこに北朝鮮が核実験を宣言。事務総長確定の「お祝いムード」は一転し、外交、安保関係者は緊張に包まれた。
瀬戸際外交を続けてきた北朝鮮が、最後のカードを切ろうとする意図はまだ分からない。潘(パン)事務総長はこの難題とどう向き合うのか、就任早々から真価が問われそうだ。








