北朝鮮の資金源に密着

(2006/10/31)


 

 まさにタイムスリップしたような感覚だった。

軍事境界線を越えて北朝鮮に入ると、景色が一変したのだ。
今にも崩れ落ちそうな家屋の煙突からは夕食の準備の煙が上がり、
人々は橋のない川を膝まで浸かり歩いて渡っていた。
 
10月24日から2泊3日の日程で、北朝鮮の景勝地、金剛山を訪れた。
しかし、登山道の案内員やホテルの従業員などの限られた
「エリート」としか接触は許されない。一般市民の生活はバスの中から垣間見るだけだ。
 
田畑の耕作や移動はほとんど全て「人力」のようだ。
道路を走っているのは、登山関係などの韓国側の車のみ。
夜8時を過ぎれば辺り一帯は暗闇に包まれる。
登山客が泊まるホテルの前にあった金日成主席と金正日総書記親子の肖像画にだけは
明かりが消えることはなかった。

金剛山.JPG

 核兵器やミサイル開発に巨額の資金を注ぎ込み、
超大国のアメリカと渡り合おうとする先軍政治と瀬戸際外交。
人民を飢え死にさせることも厭わず、
蜜を吸い続けてきた指導者達の暴走はどこまで続くのだろうか。