わけがわからない

(2006/09/26)


 

クーデーターから1週間。バンコクは拍子抜けするぐらい平穏だ。

そういえば、クーデーターの翌朝まで私は
「戦車が出動。武装した兵士が警戒にあたり物々しい雰囲気が・・」とレポートしていた。
午後。その”物々しい”はずの戦車と兵士のまわりで変化がおきる。
子供たちが戦車のそばで遊び始める。近づいたおとうさんがそれを止める、のかと思いきやカメラを取り出してパシャ。あっちの装甲車の前ではおじいちゃんが、パシャ。
こっちの兵隊さんに女子大生が花を渡してパシャ。
兵隊さんの鼻の下も伸びきっている。

地元の新聞・テレビは“救国の戦士”が人々に抱擁される様を連日大々的に報じている。言論統制を敷いている軍部の意向が反映されているのだろうが、巷にクーデーター賛歌ともいえる空気が蔓延しているのも事実だ。

迎賓館前の戦車と兵士は今、新たな観光スポットになりつつある。
記念写真を撮ろうと多くの人が訪れるものだから、屋台のおばちゃん、怪しげな雑貨売り、ぼったくりタクシーなど目ざとい面々が集まってきて活況を呈している。

どういうわけか“へそ出しルック”の女性ダンスグループまで登場。
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クーデーター応援歌にのって艶めかしい踊りを繰り広げる。
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もう何がなんだかよくわからない。

タイにきて3年余り。タイの“わけのわからなさ”は、いつも私の心をとらえて離さない。
そして、そのわけもわからない。