映画「風と共に去りぬ」の舞台として有名なジョージア州、アトランタ。
昨年の夏から雨がほとんど降らず、市民生活に異変が起きている。
アトランタ市内のレストランでは注文しなければ水のサービスはなし。
芝生の水まきも禁止だ。
アトランタ市内から北へ車で1時間。目の当たりにしたのは湖底が
むき出しになった湖だった。アトランタ市とその近郊の住民300万人の
水瓶が干上がってしまったのだ。
湖畔にあるマリーナも開店休業。ボートは陸揚げされ人影もまばらだ。
こうした記録的な干ばつは、ジョージア州をはじめアラバマ州やテネシー
州などアメリカ南東部8つの州に及んでいるという。
お天気専門チャンネル、ウエザーチャンネルのスタジオで気象予報士に
聞いてみた。
気象予報士グレゴリー・フォーブス氏
「アメリカ南東部に高気圧が繰り返し発生し留まっている。この状態が
もう何か月も続いているんです。カフォルニアも乾燥していて山火事が
起きるなど、アメリカ中のすべての気候がおかしくなっています」
一方、ナイアガラの滝で有名なアメリカ東部の五大湖。
ニューヨークやシカゴなど首都圏の水瓶だが、こちらでも水位が低下し
ており、北部のスペリオル湖では最大60センチ、日本の琵琶湖の
2杯分の水が減ってしまったという。
水位の低下によって水力発電にも影響が出始めている。この発電所では
通常の発電量より35パーセントも減少し、足りない分は他の発電所から
購入するなどして賄っている。
「15年前だったら、水位は足元あたりまで来ていた。基本的に雨量が
減っていること。水温が高いため、水分が蒸発し、水位が低下するの
です」責任者のリー・バーツさんは現状をこのように説明する。
地球温暖化専門のジョージア工科大のピーター・ウェブスター教授は、
「過去の頻度に比べて頻繁に干ばつや洪水が起きており、温暖化の影響に
よるものと言ってもおかしくない」と話す。
カリフォルニア南部では山火事が猛威をふるい、100万人が避難、大阪府を
越す面積が燃えるなど異常気象はアメリカ全土で起きている。
先日ノーベル平和賞の受賞が決まったゴア元副大統領が警告したとおり、
地球温暖化の影響は最大の温暖化ガス排出国であるアメリカを確実に蝕み
はじめている。








