雄大な大自然に包まれた南米アマゾン。ワニや水牛、珍しい水鳥りたちの楽園だ。
その広大なジャングルは地球の肺といわれ、二酸化炭素を吸収し大気を安定させ
てきた。そのジャングルが未曽有の危機に瀕している。
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ブラジル中部マットグロッソ県の中心都市クイアバ。そこから小型機で北へ向かうと
その様子が目に飛び込んでくる。サバンナに変わり果てたジャングル、そしてその
ジャングルが燃えているのだ。
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原因は大豆栽培業者による不法伐採。木を切り倒すことなく直接火をつけ、大豆畑を
拡大しているのだ。
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ブラジルの大豆の輸出量は年間2千5百万トン。アメリカを抜いて世界No1だ。ブラジルの
大豆は遺伝子組み換えをしていないから健康食品として脚光を浴び、ヨーロッパや中国、
そして日本へと輸出されている。
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広大なブラジルの国土の6割(これは西ヨーロッパと同じ面積)をしめるジャングルだが、
すでに15パーセントが消失、毎年デンマークの国土と同じ面積が失われているという。
そしてこのまま開発が続けば2050年にはその4割が消滅してしまうそうだ。
ジャングルが消滅すると、これまで樹木が吸収していた二酸化炭素はそのまま大気に
とどまり、これが地球の温暖化を促し、ハリケーンの多発といった異常気象の原因と指摘
されている。
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ジャングルの消滅によって先住民たちも生活の場を失いつつある。
カヤッポ族の酋長ラオニさんは心配そうに語る。
「昔のジャングルはとても美しく木陰でのんびり過ごしていた。数年後には生活の場が
なくなってしまうでしょう」
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森林伐採によってピラニアや亀、オウムたちの数がめっきり減り、モーター付きのボートで
遠出をしなければ十分な収穫は得られない。
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ブラジル政府もようやく事態の重大さに気がつき、監視員を配置し違法伐採の取り締まりを
強化している。世界的な大豆の需要拡大の陰に、こうしたアマゾンの森林破壊があること。
そしてその森林破壊が温暖化を加速し、地球規模で人類に被害をもたらすということを、
地球の真裏に住む私たち日本人も認識しておく必要があろう。
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