先日久しぶりにペンタゴンに取材に行ってきた。

我々プレスがペンタゴン内の特定の場所で取材をする場合、
軍のしかるべき人による引率が
必要で、我々は常にその監視下に置かれている。
セキュリティでカメラ機材などの荷物チェックを受けたあと、
引率されて5角形の建物の中を
取材するブリーフィングルームへ向かってぞろぞろと歩く。
先導する軍人は特定のエリアに入ると『後ろ歩き』になり、
我々が妙な動きをしないか、
撮影禁止区域でこっそり撮影していないかなどチェックしている。
さすがに訓練された軍人だけあって、後ろ歩きも慣れたものと感心しながら歩いていくと、
壁に歴代国防長官や司令官の写真や肖像画が延々と飾ってある廊下にさしかかった。
写真は戦争映画のワンシーンを切り取ってきたかのようなかっこいい写真ばかりで
司令官はまるで俳優のよう。
これを見ただけで普通の人はアメリカは正義の味方だと思ってしまう。
さらに目を引いたのは入隊募集や軍に関するイベントのポスター。
これまた映画のポスター並の凝ったつくりで、映画「トップガン」のイメージを
今風にさらにかっこよくしたようなポスターが目白押し。
日本の自衛官募集のやぼったいポスターとはえらい違いだ。
笑ったのは映画「TERMINATOR」をパロった
「TRANSFORMATION」(米軍再編)のポスター。
同じのはTだけじゃねえかと思いつつも映画のイメージどおり
サイボーグっぽくて説得力があった。
デジカメで撮影して掲載したいところだったが、撮影禁止エリアの為断念。
何でもエンターテイメントにしてしまうアメリカらしいところだなと思いつつも、
アメリカが軍のイメージ戦略にかなり力を入れていることが伺えた。
あのような写真やポスターを見せられると戦争は皆トップガンのように
かっこいいものに見えてしまうし、戦争自体を美化することにもなりかねない。
しかしアメリカは視覚的なイメージが持つ力が世論をもつくり得ることを十分知った上で
イメージ戦略に力を入れているようにも思える。
イラク戦争終結の時、倒れたサダム・フセイン像を踏んづけて喜ぶ
イラク人の映像が全世界に流され、
プロパガンダではないかという憶測が流れたが、もしかしてと思ってしまった。








